宝塚歌劇人形

 これは僕が初めて兵庫の宝塚大劇場へ母親に連れていってもらった時、ファミリーランド内の売店で買ってもらった人形です。その時見た公演は月組の「ラムールアパリ」だった。手元に昭和50年4月6日付のチケットがあるので、その日に購入したのだと思う。

 温泉地のお土産屋に行くと、この手の人形やこけしが売っていますが、さすが宝塚だからタカラジェンヌの人形なんですねえ。高さ23cmぐらいのこの人形、顔を見るとちゃんとヅカメイクしています。11才だった僕はなぜかショーウインドに並んだこれらの人形にひかれてしまった。普通の中一の男の子が欲しがる物じゃないのにもかかわらず、御丁寧に3体色違いで買ってもらっている自分に、我ながら呆れてしまう。ちょっと言い訳をすれば、僕は小学生の頃から劇場の模型で装置を作って遊んでいたのだが、出演者になるような人形は持っていなかったので、変わりに縁日の射的でとったサルや犬の人形を舞台に並べていた。僕の劇場模型は小さかったので、この人形とスケールはあわないが、きっと無意識に、こういう人形が欲しかったのだと思う。好きな物をミニチュアにして所有したいという気持ちは、よくある欲求であって、今のフィギアブームを考えれば、僕の感覚は時代の先をいっていたのかもしれない。

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