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最初にフィナーレでトップスターの背中に羽根が認識できたのが、1973年1月「パレードタカラヅカ」の甲にしき。でも今からみればすごく地味。 |
1974年2月、当時の大スター真帆志ぶきが出演した「ロマンロマンチック」のフィナーレで、ちょっと羽根があしらわれている。 |
同じく1974年8月、鳳蘭が「ジュジュ」のフィナーレでかなりボリュームのある羽根を付けてるが、火の鳥の役なので、ちょっとちがうかな? |
1975年、スータンのサヨナラ公演「ザスター」の衣装。これが今のフィナーレの羽根にかなり近いような気がするが、燕尾服ではない。 |
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1975年10月、「イマージュ」のフィナーレで、大滝子とゲスト出演の鳳蘭が背中に羽根を付けているが、これもスーツ系ではない。 |
右側は1976年2月の「ビューティフルピープル」の松あきら、左は1977年1月の「ルピエロ」の安奈淳。だだしどちらもフィナーレではなくショーの中詰めのところで羽根を着けていた。この頃になると、ショーのプロローグや中詰めなどに、大きな羽根を着けて出てくることがたまにあるようになってきた。 |
1977年7月「ザレビュー」のフィナーレで汀夏子が銀の総スパンコールの衣装に羽根をしょって登場。燕尾服のようだが、胸にも羽根が付いていてちょっと特殊なデザイン。 |
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1977年8月「ザレビュー」の安奈淳。左がプロローグ、右がフィナーレ。一つ前の雪組も、続演の花組も、ショーの中で、トップ男役が羽根を背負う衣装が、3場面もあった。 |
1977年10月「ボーイミーツガール」のフィナーレ。榛名由利、瀬戸内美八、順みつき、と3番手までが羽根を背負って登場! |
1978年3月「マイラッキーチャンス」また月組だが、これはフィナーレではなく、プロローグに近い場面。 |
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こうしてみると、1970年代の終り頃から1980年代はじめにかけて、トップスターの背中に羽根が生えはじめているといってよいだろう。レビューには羽根はつきものです。だけどヨーロッパやアメリカのレビューの写真などを見ていると、女性は羽根をしょっているが、男性が羽根を付けている事はほとんどない。本当の男性が羽根をつけるとフェミニンになってしまうからだろう。だから燕尾服などの男装に羽根をしょっているのは意外と宝塚だけなのかもしれない。麻実れいは、この羽根を背負うのを嫌ったらしい。たしかに冷静に見てみると変な格好にも思えてくる。言い換えれば(ユニーク)と言える。これは女性が男性を演じているタカラジェンヌだからこそ、成り立ついでたちなのかもしれない。 |
1978年11月「せシャルマン」の鳳蘭。スーツ型の黒の衣装にピンクの羽根。かなりスタイルが固まりつつある。 |
1980年2月「去りゆきし君がために」汀夏子のサヨナラ公演。フィナーレでこんな大きな羽根を背負って出てきたトップスターはこれが最初かもしれない。かなり今っぽい。 |