ソノシート

 これはソノシートです。14センチ四方の大きさで、どちらも宣伝用に作られた物。どのように配られたのかは不明です。どちらもスターがナレーションをしていて、主題歌のさわりを聞かせてくれます。ソノシートなので音は悪いです。所詮宣伝用なのでカタログなどの記録がなく、何枚このようなソノシートが作られたのか検討がつきません。今みたいにスターのグッツが溢れている時代と違うので、こんな物でもファンには嬉しかったのかもしれません。ただのチラシなんかよりは、音が出る分おもしろい。主題歌は市販されたレコードでも聞けるが、スターのナレーションの声が聞けるのが嬉しいし、こんな物何度も聞くものではないから、たいがい捨てられていると思うので、今となっては貴重な記録だと思います。

 昭和36年3月星組、4月雪組の東京公演「華麗なる千拍子」の宣伝用のソノシート。森永がスポンサーになっている。まず寿美花代の挨拶「ごきげんいかがですか?寿美花代です。昨年は高木史郎先生の華麗なる千拍子で幸福を売る人を歌いましたら、私達に幸福が舞い込んできました。テアトロン賞、芸術祭文部大臣賞というすごい御褒美をいただきました。〜今年もうんと幸福が舞い込むよにあなたも御一緒に幸福を売る人をうたってくださいね!」と言って「幸福を売る人」「リオのカーニバル」の歌が実況録音の抜粋で収録されている。最後に寿美が「みなさまおそろいで、日比谷の東京宝塚劇場へおでかけくださいませ。」で終わり。

 こちらのがちょと古くて昭和35年3月、月組公演「ウィウィパリ」、4月花組「燃える氷河」の宣伝用ソノシート。上の三人は左から明石照子、加茂さくら、藤里美保。こっちのナレーションは藤里美保で、オソノさんはほとんどレコード録音がないので、彼女の声が聞けるのがとても貴重。抜粋で「夜霧のモンマルトル」真木弥生「楽しわがパリ」明石照子「オーロラの国へ」春日野八千代、淀かほると3曲強引に詰め込んで聞かせる。どれもコロンビアレコードで発売された音源を使っている。最後にオソノさんが「パリ好みのシックな装いに若さとムードのアンサンブル、サンヨーレインコートはあなたのチャーム!」と宣伝をして無理矢理終わります。

 昭和36年7月東京月組公演「サルタンバンク」の宣伝ソノシート。写真は淀かほる。主題歌が流れ、淀かほるのナレーションが入る『皆様、御機嫌いかがですか?淀かほるです。白井先生の往年の名作「サルタンバンク」に楽しい曲を沢山盛り入れて、新しくして宝塚の大劇場で上演しましたところ、皆様から大変お誉めを頂き、東京宝塚劇場でも上演することになりました。』ここで「恋はロマンティカ」が流れる。そしてまたナレーション。『藤里美保さん、那智わたるさん、内重のぼるさん、その他月組のみなさんたちといっしょにこの「サルタンバンク」と、天津乙女さん、神代錦さん、南悠子さん出演の「天守物語」をもって上京いたします。どうか皆様、お友だちをお誘いになって、ぜひいらしてくださいね!では主題歌を皆さんで御一緒に歌いましょう』そして「サルタンバンク」の曲になる。最後にスポンサーの宣伝を淀かほるが...『ステキだわ〜音楽もいいし、このサラダもとっても美味しい!サラダには美味しいサラダ油をお使い下さい。味の素株式会社のサラダ油はクセのないサラッとした風味が自慢です。』で終り。ソノシートなので音が悪いが「恋はロマンティカ」と「サルタンバンク」の音源は実況録音のようです。「サルタンバンク」はLPはもちろん主題歌のシングル発売もないので、実際の舞台の音が聞けるのが嬉しいです。(2004/5/11)

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